オンライン個人指導の長所と短所

 

これから私の実経験から思うオンライン指導の大きな<メリット>と<デメリット>を順に説明していきたい思います。

 

まずは要約すると以下のようになります。

 

 

<メリット・長所>

  1. 通塾の時間がゼロになる。
  2. 指導中の雑談がなくなる。
  3. とても集中できる。
  4. 住んでいる場所を問わず最高の先生の直接指導を受けることができる。

 

<デメリット・短所>

  1. モチベーションが続きづらい。
  2. 子供が家にいてしまう。
  3. 自習室が使えない。
  4. 塾に行っている感じがしない

 

オンライン個人指導のメリットとは?

 

1.「通塾の時間がゼロになる」は言うまでもなく、オンライン指導の最大の強みと言えるでしょう。

 

例えば、家で着替えをして、駅まで歩き、電車に乗り、塾に行って席につく。

 

これまでにいったいどれくらいの時間がかかるでしょうか?

 

少なく見積もっても1時間はかかるのではないでしょうか?

 

しかも、また家に帰るのに結局は同じ時間がかかります。

 

つまり、「勉強とは何の関係もない作業のために確実に1日2時間が無駄に浪費される」ということを意味します。

 

オンライン指導の場合は、この2時間が丸々自由に使えるため、勉強もしっかりできることになります。

 

 

2.「指導中の雑談がなくなる」は、メリットかデメリットか判断が難しい面白い現象と言えます。

 

普通の対面指導の場合は、指導中に何かのきっかけで、勉強とは関係のない話を生徒とすることがあります。

 

先生のちょっとした雑談は子供にとっては大変興味深く、人生を変えるようなことさえあります。

 

また、先生との私的会話がお互いの信頼関係を深め、結果的に勉強のモチベーションになることがあります。

 

ところが、オンライン指導中は、どうもこの雑談がしづらいのです。

 

そして、結果的に勉強のみに集中した非常に中身の濃い指導になることが多いです。

 

 

3.「とても集中できる」は、小さな子供の場合は特に顕著です。

 

例えば小学生の場合、目がちらちらを四方に飛び、一点を見つめて集中することが難しい場合が多々あります。

 

窓を見たり、椅子を動かしてみたり、机の上をじーっと見たり。

 

ところが面白いことに、パソコンの画面では目が釘付けになり、異常に集中するのです。

 

ゲーム画面と同じように、人間はそもそも「画面の音と光に対して意識が固定される」という傾向があるのではないでしょうか?

 

なので、普段落ち着きのないタイプの子供ほどオンライン指導は向いている、というのが私の感想です。

 

 

4.「住んでいる場所を問わず、良い先生の直接指導を受けることができる」。

 

これもまたオンライン指導の大きなメリットと言えるでしょう。

 

東京に住んでいるとこのメリットには気づきづらいのですが、やはり地方に住んでいる子供・海外に住んでいる子供にとっては大きな朗報となります。

 

優秀な大学生はやはり東京に集中しているものです。

 

能力が高く、上昇志向が強い人間は東京に集まります。

 

こうした「日本の宝」とも言える東京大学の先生の指導をマンツーマンで受けることができるメリットは本当に大きく、数年前では考えらないものでした。  

 

 


オンライン個人指導のデメリットとは?

 

「モチベーションが続きづらい」。これがオンライン指導の最大のデメリットでしょう。

 

オンライン指導だけですと、雑談がない分、先生と個人的な人間関係を築きずらいのです。

 

そのため、受講に対する動機や楽しさの部分が削られてしまい、結果的に続かないということがあります。

 

その意味では、勉強のモチベーションが最初から低い生徒、つまり勉強自体が嫌いな生徒は、継続ができず、結果も出づらいと言えるかもしれません。

 

「子供が家にいてしまう」というのは親目線での話になります。

 

塾の存在というものは、成績を上げるという機能の他に「家から出てもらう」という託児所的な機能も果たしています。

 

「子供が家にいてだらだらとしている姿を見たくない」という方は意外と多いです。

 

その点、オンライン指導のように短時間で指導が終わってしまう場合(例えばオンラインと通塾だと2時間の差がある)、このフラストレーションがたまることになります。

 

「自習室が使えない」も案外見落としがちなデメリットです。

 

「積極的に自習室を使って勉強したい」という割と意識の高い生徒の場合、自習室のないオンライン指導は確かに魅力が半減でしょう。

 

「自分の部屋ではどうも集中できない」「兄弟がいてうるさい」といった環境の子供には自習室の存在は大きく、オンライン指導ではそれを補うことができません。

 

しかしながら、たとえ自習室があっても結局は使わない生徒が実際には多いことも付言しておきます。

 

「塾に行っている感じがしない」も完全に親目線の感覚なのですが、親御様の頭には、まだまだ意識が昭和のままの方が多いです。

 

「勉強は毎朝学校に行き、塾に行ってするものだ」という固定観念に囚われている人にとっては、オンライン指導の魅力は薄く、「情報のような無形のものにはお金を払いたくない」という感覚のようです。

 

本当は無形の情報こそ価値が大きいのですが…。

 

こうした物理的な目に見える物に対する執着が強い親御様にとっては、オンライン指導にお金を払うことを嫌がる傾向があります。

 

 

結論:メリットの方がデメリットを大きく上回っている

 

以上、私なりの体験から感じるメリットとデメリットを解説しておきました。

 

物事にはすべて長所と短所がありますが、それでもなお、「メリットの方が、デメリットをはるかに上回っている」というのが私なりの結論になります。

 

オンライン指導の「時間と空間の効率化」は、時間あたりの生産性を高めることは間違いないです。

 

1日24時間という限られて時間の中で「いかに効率的・能率的に勉強するか」が学力向上の鍵になることを考えると、やはりオンライン指導に軍配が上がるでしょう。

 

私が特に最近に痛感していることは、親の世代と子供の世代の意識の差です。

 

昭和世代:物理的なものに執着がある。情報を軽んじる。変化に弱い。欲が深い。柔軟さがない。

平成世代:物理的なものに執着がない。情報を重んじる。変化に強い。欲がない。柔軟さがある。

 

こうした違いがあるために、時代はとっくにオンライン化・情報化に向かっているにもかかわらず、親が抵抗を示し、子供の成長の障壁・障害になっている、と感じます。子供にとってはオンライン指導は新しくとても楽しい経験です。が、大人にとってオンライン指導にはまだまだ抵抗があるように見えます。

 

これからの変化の激しい時代においては、頭の固い昭和世代は、いろいろな意味で市場経済から淘汰されていくでしょう。せめて、子供の可能性を、親の小さなエゴ・我欲のために潰さないでいただきたいと切に願います。

 

最後にダーウィンの有名な著書『進化論 』の中にある有名な言葉で締め括りたいと思います。

 

 

「大きな環境の変化の中にあっては、

強い者が生き残るのではない。

賢い者が生き残るのでもない。

変化に適応できた者のみが生き残るのだ」